筆には寿命があるんです。

先日、筆作りの実演販売の会場でのことです。
「この筆! 割れて使えないのです。どうしてくれますか?」と来られました。
見た目、筆の手入れはよい。試し書きでは、確かに割れるのです。なんでかな!でした。でもうれしかったです。
原因は1年毎日書いて、筆鋒の命毛が擦り減ってしまったことでした。私と同年代の男性でした。改めて、大、大、感動しました。

 

1 2

fude
筆匠 健蔵広島県の瀬戸内海から山間に10Km余り上った盆地にあります。熊野町で筆作りをしています。
熊野筆町で作られている伝統的な工芸品熊野筆は江戸時代からの伝統の技が伝えられています。

プロフィール詳細